-水素炎検知器-
無色透明な水素の炎を検知します
日本では2017年に世界で初めてとなる水素の国家戦略「水素基本戦略」を策定し、水素を再生可能エネルギーと並ぶ新しいエネルギーの選択肢として位置づけることとされました。
また、2020年に「2050年カーボンニュートラル宣言」が策定され、本宣言も踏まえて改定された第6次エネルギー基本計画では、2030 年度の国内電源構成の1%程度を水素・アンモニアで賄うこととし、水素は未来を担う新たなエネルギーから、電力供給の一翼も担うエネルギーとして位置付けられました。
水素は二酸化炭素を排出しない次世代のエネルギーとして導入が進められており、水素ステーションなど身近な場所で利用される社会が近づいています。
水素の炎は目視不可能
通常、木材や樹脂、機械油などが燃えると赤い炎が見えるため、火災の発生を目視で確認することができます。
ところが、水素が漏れて着火した場合、水素の炎は人間の目に見える可視領域の発光が殆ど無いため、直接視認することができません。水素自体も無色透明なため、ガスも炎も見えない状態となります。
水素炎検知器は、水素の炎の可視領域外の紫外線や赤外線を捉えて、警報を出すことができます。
水素炎検知器の性能
24時間、365日の監視を行うための性能を有しています。
①紫外線1波長、赤外線2波長の3種類の波長で水素火炎を識別します。
②1台で最大検知距離25m、視野角度120°の広範囲を監視できます。
③高い防水、防塵性能で屋外にも設置が可能です。(保護等級:IP/IP67相当)
※防爆性能は有しておりません。
④機器異常や監視窓の汚れ付着の自己診断機能があります。
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通常の監視状態
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炎検出時
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監視窓汚れ発生時